化粧品の卓上紙什器を作るには?テスター配置・陳列数・サイズの決め方

化粧品の卓上紙什器を作るとき、「テスターも販売商品も置きたいけれど、どのサイズが必要なのか分からない」と迷うことはありませんか。

サイズを決める順番は、商品の実寸を測る、テスターの位置を決める、販売商品の陳列数を整理する、取り出す動きを確認する、の4つです。商品が収まることに加えて、お客様が試しやすく、スタッフが補充しやすい配置まで考えましょう。

この記事では、容器と外箱の測り方から、陳列数の計算例、紙製什器ドットコムの掲載商品を参考にした構成の考え方まで紹介します。

1.化粧品の卓上紙什器は「置ける場所」と「商品の実寸」から考える

最初に確認したいのは、什器を設置できる範囲です。カウンターや棚の幅・奥行だけでなく、上の棚までの高さ、隣の商品との距離、手前で手を動かせる範囲も測ります。

什器本体が置けても、背面ボードが上の棚に当たったり、テスターを持ち上げる手が入りにくかったりすると、使いづらい売場になります。

容器・外箱・開いた状態を分けて測る

同じ化粧品でも、販売商品は外箱入り、テスターは容器のみという場合があります。それぞれの状態で寸法を記録してください。

  • 販売商品:外箱や袋を含めた幅・奥行・高さ
  • テスター:容器の幅・奥行・高さと、底面の形
  • 使用時:ふたやミラーを開いたときに必要な範囲
  • 付属品:キャップ、パフ、スパチュラなどの置き場所

チューブや袋入りの商品は、中央部分が膨らんでいることもあります。底だけを測らず、陳列する状態で最も幅が広い部分を確認しましょう。

什器の外寸と商品を置ける寸法は異なる

商品ページのW・D・Hは、幅・奥行・高さを表します。ただし、什器全体の外寸には、側板や背面ボード、前面の立ち上がりなどが含まれます。外寸だけで収納できる個数を判断しないことが大切です。

たとえば、卓上什器 縦3列(幅50) 上げ底・テスター置き有タイプ W175 D292 H245は、全体サイズが約幅175×奥行292×高さ245mm、展示スペースが約幅50×奥行171mmの3列と掲載されています。

卓上紙什器の外寸と展示スペースを確認する縦3列・テスター置き付きタイプのサイズ図|紙製什器ドットコム

商品が収まるかを確認するときは、展示スペースの寸法を使います。テスター部分の収まりや、出し入れに必要な余白は別に確認しましょう。

2.テスターの位置を先に決め、販売商品との対応をそろえる

テスターを置く場合は、販売商品を並べ切ってから空いた場所に追加するのではなく、最初に試すための場所を確保します。

化粧品の種類によって、必要な動きは異なります。リップは持ち上げてキャップを外す、コンパクトはふたを開く、ポンプ容器は上から押すなど、実際の使い方を前提に配置を考えてください。

前後・上下・左右のどこで対応させるかを決める

配置案としては、手前にテスターと奥に販売商品を置く形、下段にテスターと上段に販売商品を置く形、試す場所と販売商品を左右に分ける形があります。

色違いの商品では、テスターと販売商品の並び順をそろえると、試した色の商品を探しやすくなります。色だけで区別せず、色番号や商品名を同じ位置関係で表示しましょう。

テスターを取り出したときにも番号が残るよう、表示は容器だけでなく什器側にも設けると、戻す位置を確認できます。

テスターを使った後の動きも確認する

キャップを一時的に置く場所や、使用するパフなどの置き場所も必要です。これらが販売商品の前をふさがないか、隣のテスターと混ざらないかを確かめます。

ふたを開いたまま置くコンパクトでは、ミラーが後ろの商品や色番号を隠さないかも確認しましょう。紙の上に実物を並べ、上から撮影すると、位置関係を相談しやすくなります。

3.陳列数は「色数」と「1色あたりの個数」を分けて決める

「12個載せたい」という情報だけでは、必要な形状を決められません。3色を4個ずつ並べるのか、6色を2個ずつ並べるのかによって、必要な列数と奥行が変わるためです。

相談前に、販売商品とテスターを分けて、色数・個数を整理しておきましょう。

3色を4個ずつ並べる場合の計算例

たとえば3色の商品を各4個、テスターを各色1個ずつ置く計画なら、販売商品は12個、テスターは3個です。

仮に、販売用外箱が幅40×奥行35mmで、1列に同じ色を4個、前後に並べるとします。箱だけが占める奥行は、35mm×4個=140mmです。

ただし、この140mmには、箱同士の余白、前後の隙間、テスターを置く場所は含まれていません。実際の什器サイズを決める際は、それぞれの必要寸法を加えて検討します。

これは計算方法を示す仮の例です。特定の商品への収納個数や、推奨する隙間寸法を示すものではありません。

補充方法に合わせて最大陳列数を決める

多く並べるほど、補充回数を減らせる可能性はありますが、奥の商品を取り出しにくくなることもあります。店頭に出す数と別の場所で保管する在庫を分け、売場に必要な数を決めましょう。

陳列数を増やす場合は、重量も再確認が必要です。容器や外箱、トレーを含めた重さを伝え、機種や設計ごとの条件に合うか確認してください。

4.手に取りやすさは「持つ・試す・戻す」で確認する

図面上で商品が収まっていても、指を入れる場所がなければ取り出しにくくなります。商品間の隙間は一律に決めず、容器の形やつかむ位置に合わせて確認してください。

背の低いジャー容器は上からつかむ、細いスティックは側面を持つなど、実際の動作を試すと、必要な余白が見えてきます。

前面の立ち上がりと商品の見え方を確かめる

前面の立ち上がりや仕切りは、商品の位置を整えるために役立ちます。一方で、高さによっては商品名を隠したり、短い容器をつかみにくくしたりする場合があります。

什器を机に置いて上から見るだけでなく、実際の売場と同じくらいの高さに置き、正面と斜めから確認しましょう。満載時と、最後の1個になった状態の両方で試すことが大切です。

ポンプを押す動作や繰り返しの出し入れも伝える

テスターを什器に載せたまま操作する場合は、その動作を設計時に伝えてください。置いているときの重さに加えて、押す・引き抜くといった動きも確認する必要があります。

また、液だれや粉が付く可能性がある場所は、清掃方法や交換する部材について相談しましょう。表面加工がある場合も、使える清掃用品や拭き方を個別に確認してください。

ブランド表現や素材選びも含めて検討したい方は、化粧品向けディスプレイ什器のテスター設計と選び方も参考にしてください。

5.掲載商品から考える、化粧品用卓上紙什器の製作例

ここでは、紙製什器ドットコムに掲載しているオーダーメイド商品を、構成の参考として紹介します。特定のお客様への納入実績を紹介するものではありません。使用する化粧品に合わせて、寸法や仕切りなどを確認して製作します。

色違いの商品とテスターを上下にそろえる構成

オーダーメイド カウンタータイプ什器 メイクアップ用 2段 商品+テスター W290 D200 H300は、上段に化粧箱、下段にテスターを配置する構成です。掲載されている標準の本体サイズは幅290×奥行200×高さ300mmです。

上段に化粧箱、下段にテスターを配置する2段構成の化粧品用卓上紙什器OM-MK-C-007|紙製什器ドットコム

色違いを上下で対応させたい場合に、配置を検討する参考になります。自社商品を並べる際は、箱の幅だけでなく、テスターをつかむ余白と色名表示の位置を確認しましょう。

テスターの数を切り替えられる構成

オーダーメイド カウンタータイプ什器 メイクアップ用 テスター2ポジション 仕切り差替式 W160 D180 H230は、仕切りの差し替えでテスターを1個置き・2個置きに切り替える構成です。掲載されている標準の本体サイズは幅160×奥行180×高さ230mmです。

仕切りの差し替えでテスターを1個置き・2個置きに切り替える化粧品用卓上紙什器OM-MK-C-003|紙製什器ドットコム

店舗ごとにテスターの数が異なる場合に参考になります。コンパクトを置く場合は、ふたを開いた状態でも隣の商品や背面に当たらないか、実物で確認してください。

既製の寸法で収まるかを先に確認し、合わない場合にオーダーメイドで調整すると、変更したい点を整理しやすくなります。希望する寸法や形だけでなく、「何を何個、どのように使うか」も合わせてお伝えください。

6.製作前は試作品に実物を並べ、売場での使い方まで確かめる

配置が決まったら、試作品に実際の商品を載せて確認します。外箱の膨らみや容器の曲面、キャップの出っ張りなど、寸法表だけでは判断しにくい部分も確かめられます。

紙製什器ドットコムのオーダーメイド商品のページでは、印刷前の白サンプルを別料金で製作する案内を掲載しています。依頼時に、確認したい内容や費用、スケジュールを相談してください。

試作品で確認したい5つのこと

  1. 販売商品とテスターが、予定した数だけ収まるか
  2. 隣の商品を動かさずに取り出し、元の位置へ戻せるか
  3. ふたを開けたりキャップを外したりする動作を妨げないか
  4. 商品を置いた状態で、商品名・色番号・案内が見えるか
  5. 商品が減ったときの見え方と、補充のしやすさに問題がないか

白サンプルでは主に形状や配置を確認し、印刷色や表面の仕上がりについては別に確認方法を相談しましょう。強度や使用期間についても、商品重量と予定する使い方を伝えて確認します。

相談前に用意するとよい情報

  • 販売商品とテスターの実物、または寸法が分かる写真
  • 色数、種類数、1種類あたりの最大陳列数
  • 包装を含めた商品重量と、付属品の重量
  • 設置できる幅・奥行・高さと、売場の写真
  • テスターの使い方と、希望する配置の簡単な図
  • 製作台数、使用開始日、使用期間

化粧品の卓上紙什器は、実寸と陳列数を出発点にすると、必要なサイズや仕切りの位置を具体的に考えられます。そこに「試す・選ぶ・取り出す・補充する」という動きを加え、使いやすい配置を整えましょう。

寸法や配置が決まっていない段階でも、載せたい化粧品と設置場所の情報からご相談いただけます。