紙製什器をオーダーメイドするとき、「相談には何が必要?」「試作では何を確認する?」「いつまでにデータを用意すればよい?」と迷うことはありませんか。
基本的な流れは、相談・ヒアリング、見積もりと発注、設計・試作、印刷データの校正、本製作、納品です。試作や校正の方法によって進め方は変わりますが、それぞれの工程で確認することを整理しておくと、担当者同士の認識を合わせやすくなります。
この記事では、紙製什器のオーダーメイドを初めて担当する方に向けて、商品寸法の伝え方から納品時の確認までを紹介します。具体的な工程や日程は、製作内容に合わせて見積もり時に確認しましょう。
対応できる製作内容を先に確認したい方は、オーダーメイドの特集ページをご覧ください。
1.相談前に、商品寸法と使い方を整理する
相談の出発点になるのは、什器の完成図よりも「何を、どこで、どのように見せたいか」という情報です。形が決まっていない場合も、決まっている条件と相談したい条件を分けて伝えましょう。
商品は実際に並べる状態で寸法を測る
商品の幅・奥行き・高さは、実際に陳列する状態で測ります。箱に入れて販売するなら外箱、袋入りなら膨らみや吊り下げ部分まで含めて確認してください。カタログ上の本体寸法だけでは、陳列時に必要なスペースと合わないことがあります。
複数の商品を載せる場合は、種類ごとに寸法・重量・陳列数をまとめます。テスターや見本品を置く場合も、販売用の商品と分けて伝えると、必要な配置を検討しやすくなります。
- 商品の幅・奥行き・高さと、1個あたりの重量
- 商品ごとの陳列数と、補充用の在庫を置くかどうか
- 設置場所の幅・奥行き・高さの上限
- 使用場所、使用期間、商品の取り出し方
- 希望台数、予算、希望納品日、使用開始日
商品の写真や設置場所の写真も、条件を共有する助けになります。実物を使った確認を希望する場合は、商品の送付が必要か、送付先や返却方法も含めて相談しましょう。

希望する形は「必要な理由」と一緒に伝える
「段を付けたい」だけでなく、「後列の商品名が隠れないようにしたい」と目的まで伝えると、設計時に検討する条件が明確になります。参考写真がある場合は、取り入れたい部分を具体的に示してください。
展示台の形を検討する際は、オーダーメイド展示台のページも参考になります。掲載された形状を見ながら、置きたい商品や設置スペースに合うかを相談しましょう。
2.見積もりとスケジュールを確認して発注する
紙製什器ドットコムの特集ページでは、ヒアリング後にスケジュールと見積もりを案内し、その後に注文する流れを紹介しています。見積もりを受け取ったら、合計金額だけでなく、どこまでの作業が含まれているかを確認しましょう。
試作・校正・配送の範囲をそろえる
同じ台数でも、試作の有無や印刷データの作成方法、納品先によって依頼内容は変わります。次の項目を確認しておくと、発注後の行き違いを防ぎやすくなります。
- 設計と印刷用デザインを、どこまで依頼するか
- 試作を行うか、何を確認できる試作品を作るか
- 色校正を行うか、方法・費用・確認日数はどうなるか
- 修正が必要になった場合の費用と日程の扱い
- 梱包方法、納品先、送料、支払い条件
試作や色校正は、すべての注文に同じ条件で含まれるとは限りません。希望する確認内容を伝え、見積もりに含まれる範囲と別途必要な費用を確かめてください。
社内の確認担当者と回答日を決める
形状は売場担当者、印刷内容は販促担当者というように、確認する人が分かれることもあります。誰が何を確認し、誰が最終回答するかを発注前に決めておきましょう。
紙製什器ドットコムでは、注文書をメールで受け取り、署名・捺印のうえ返送する手順が案内されています。実際の発注では担当者の案内に沿って進め、確定した仕様と見積もりを社内でも共有してください。
3.設計・試作で、商品を置いたときの使いやすさを確かめる
設計では、商品の寸法や重量、陳列数などをもとに、什器のサイズと構造を検討します。図面や画像だけでは判断しにくい部分があるときは、試作で確認したいことを相談しましょう。
白サンプルと色校正は確認する目的が違う
白サンプルは、印刷をしていない試作品です。形状や商品との収まり、組み立て方などの確認に使います。一方、色校正は、印刷したときの色や見え方を確かめるための工程です。
どちらか一方ですべてを確認できるとは限りません。「商品が収まるか」「棚が使いやすいか」「ブランドカラーがどう見えるか」など、判断したい内容に合わせて確認方法を選びます。
商品を並べる・取る・補充する動作まで試す
試作品を確認する際は、予定している商品を予定の数だけ並べます。正面からの見た目に加えて、手を入れる余裕や、商品を取り出した後の状態も見てください。
- 商品や外箱が無理なく収まり、出し入れできるか
- 前後の商品が重なって、商品名や説明を隠していないか
- 販売時に手を入れやすく、補充もしやすいか
- 組み立てる向きや差し込み位置が分かりやすいか
- 実際の陳列状態で、傾きや変形など気になる点がないか
短時間商品を載せただけでは、長期間使用した場合の状態までは判断できません。重量や使用期間に不安がある場合は、必要な確認条件を担当者とすり合わせましょう。
修正を依頼するときは、気になる場所の写真と「どの動作で困ったか」を一緒に伝えると具体的です。形状を変える場合は、商品配置や印刷面への影響も再確認します。

試作で何を確かめるべきか迷ったら、載せる商品と使い方を添えてご相談ください。
4.印刷データを校正し、製作に進める内容を確定する
校正とは、文字や画像、配置などに間違いがないかを確認する作業です。什器では平面のデザインだけでなく、組み立てたときの見え方も確認する必要があります。
確定した形状に合うテンプレートを使う
印刷データを自社で作成する場合は、担当者から指定されたテンプレートと入稿条件に合わせて進めましょう。形状の修正前に使っていたデータを、そのまま入稿しないよう注意してください。
平らに開いた状態では正しく見えても、組み立てると文字が逆向きになったり、折り曲げ部分に重なったりすることがあります。各面が完成時のどこに当たるかを確認します。
- 商品名、価格、説明文、問い合わせ先に誤りがないか
- ロゴや画像が最新のもので、向きも正しいか
- 折り曲げ部分や差し込み部分に大切な情報が重なっていないか
- 商品を並べたときに、伝えたい文字が隠れないか
- QRコードを入れる場合、リンク先と読み取りを確認したか
画面上の確認と、印刷色の確認を分ける
画面で見る色と、紙に印刷した色は同じ見え方になるとは限りません。色の再現を重視する場合は、色校正の方法や確認できる範囲を事前に相談してください。
修正を重ねたデータは、ファイル名や日付を整理し、どれが最終版か分かるようにします。最終確認では「文字だけ直したから大丈夫」と考えず、修正箇所と周辺の配置を見直しましょう。

5.希望納期から逆算し、本製作までの確認日を決める
オーダーメイドの納期は、台数だけでなく、設計内容や試作・校正の有無、修正の回数などによって変わります。「発注から一律で何日」と考えず、今回の仕様に合わせたスケジュールを確認することが大切です。
使用開始日と希望納品日を分けて伝える
イベント当日や販売開始日に届く予定では、開梱や組み立て、商品の陳列を確認する時間が取れません。使い始める日と、その前に受け取りたい日を分けて伝えましょう。
納品日から逆算して、次の予定を担当者とすり合わせます。
- 試作品を確認し、修正希望を返す日
- 形状やサイズを確定する日
- 印刷データの提出日と校正の回答日
- 本製作に進める最終確認日
- 発送予定日と納品予定日
社内確認や試作品の配送に必要な日数も含めて考えると、製作期間だけを見て予定を立てることを防げます。
途中で条件が変わったら、費用と日程を確認する
商品サイズ、陳列数、印刷内容などが途中で変わると、設計やデータの修正が必要になる場合があります。変更が分かった時点で担当者へ伝え、作業への影響を確認してください。
本製作に進んだ後は、変更できない内容もあります。修正を依頼しただけで反映済みと思い込まず、修正後の内容と日程を確認してから、次の工程に進むことが大切です。
6.納品後は、数量・部材・組み立てを確認する
納品に向けて、配送先住所だけでなく、受け取り担当者や受け取り可能な日時も整理します。店舗など複数の場所への配送を希望する場合は、対応の可否、送り先ごとの数量、送料を見積もり時に確認しましょう。
届いた状態と、設置した状態の両方を確認する
什器が届いたら、まず梱包の状態と数量を確認します。組み立てが必要な仕様の場合は、部材や説明書を確認し、使用前に組み立てる時間を確保してください。
- 注文した数量と、届いた数量が合っているか
- 梱包や本体に、つぶれ・破れなどがないか
- 必要な部材がそろっているか
- 承認した内容と印刷や形状に違いがないか
- 設置予定の場所で、商品を予定どおり並べられるか
気になる点があった場合は、該当箇所と梱包状態の写真、数量、注文情報をまとめて連絡すると、状況を共有しやすくなります。

最初の相談は、決まっている条件から伝えよう
紙製什器のオーダーメイドは、各工程で「確認する内容」と「確定する内容」を共有して進めることが大切です。相談時にすべて決まっていなくても、未定の項目を明らかにしておくと、次に検討することを整理できます。
お問い合わせの際は、次の項目を分かる範囲でまとめておくと便利です。
- 用途・設置場所:
- 商品寸法・重量・陳列数:
- 設置できるスペース:
- 希望台数・予算:
- 希望納品日・使用開始日:
- 試作・色校正で確認したいこと:
- 印刷データの用意・デザイン依頼の希望:
- 納品先・相談したいこと:
商品に合う形や進め方に迷ったら、まずは条件をお聞かせください。設計・試作・納期について確認しながら、製作内容を相談しましょう。

