紙什器を選ぶとき、「カウンターに置く卓上タイプと、床に置くフロアタイプのどちらがよいのか」と迷うことはありませんか。
選ぶ出発点は、置ける場所と、そこでどのように商品を販売したいかです。既存のカウンターを使いたいのか、独立した商品コーナーを作りたいのかによって、候補となる形状が変わります。
この記事では、卓上什器とフロア什器の違いを、設置面・商品量・陳列方式・売場動線から比較します。寸法を細かく決める前に、売場に合う形状を整理してみましょう。
実際の形状も見ながら検討したい方は、それぞれの商品一覧をご覧ください。
1.卓上什器とフロア什器の違いを比較する
卓上什器は、カウンターやテーブルなどの上に置く形状です。フロア什器は、床に置いて使用する形状です。大きさの印象だけで分けず、どの設置面を使う製品なのかを確認しましょう。
| 比較する項目 | 卓上什器 | フロア什器 |
|---|---|---|
| 設置面 | カウンター・テーブル・既存棚の上など | 店舗内で設置を認められた床面 |
| 検討しやすい使い方 | 接客する場所での紹介や、既存売場への商品追加 | シリーズ商品やキャンペーン商品をまとめたコーナーづくり |
| 商品量の考え方 | 台の上で使える範囲に合わせ、商品種類と補充方法を整理する | 棚やトレーごとに商品を分け、必要な陳列量を整理する |
| 高さの確認 | 置く台の高さと、什器の陳列位置を合わせて確認する | 各段の商品が見えるか、手が届くかを確認する |
| 周囲への影響 | 会計・接客・受け渡しに使う場所をふさがないか | 通行・立ち止まり・補充に必要な場所をふさがないか |
この表は形状を選ぶための考え方です。「卓上だから少量しか置けない」「フロアなら重い商品を載せられる」と一律には判断できません。陳列できる数や重量は、製品ごとの寸法・構造・仕様で確認してください。

2.設置場所は「置ける面」と「残しておく面」で考える
卓上什器は、カウンター本来の用途と両立させる
レジ横や受付に空きがあっても、そのすべてを陳列に使えるとは限りません。商品や荷物の受け渡し、決済端末の操作、スタッフの作業などに必要な場所を先に確保します。
卓上什器を選ぶときは、台からはみ出さずに置けるかに加えて、背面ボードが接客時の視線を遮らないかも確認しましょう。台そのものが、什器と商品の重さを支えられるかの確認も必要です。
フロア什器は、お客様が立つ場所まで含めて検討する
床に什器が収まっていても、商品を選ぶ人が立つと通りにくくなる場合があります。什器の設置面だけでなく、その前で立ち止まる場所や、カートを動かす場所も含めて確認してください。
店舗の入口、棚の端、レジ付近などは、人の流れが重なりやすい場所です。設置できる範囲や高さは、店舗の担当者と事前にすり合わせておきます。
- 扉や引き出しを開けたときに接触しないか
- お客様が商品を選んでいる間も、周囲を通行できるか
- スタッフが商品を運び、補充できるか
- 床面や台の上が平らで、がたつきなく設置できるか

3.商品量は、陳列する数と補充する方法をセットで決める
形状を選ぶ前に、「何種類の商品を見せたいか」と「各商品を何個ずつ置きたいか」を分けて整理します。同じ合計数でも、種類を多く見せる売場と、同じ商品をまとめて販売する売場では、必要な並べ方が異なります。
見せる商品を絞れるなら、卓上タイプから検討する
スタッフが紹介するおすすめ商品や、既存売場に追加する新商品などは、卓上什器が候補になります。販売用在庫を別の場所に保管できるなら、卓上には見せたい商品を絞り、売れた分を補充する運用も考えられます。
ただし、補充の担当者が頻繁に確認できない場所では、すぐに売場が空にならないかも検討しましょう。小さく収めることだけを優先せず、日々の運用と合わせて決めます。
種類を分けてまとめて見せるなら、フロアタイプも比較する
シリーズ商品を段ごとに分けたい場合や、独立した販売コーナーを作りたい場合は、棚やトレーを備えたフロア什器が候補になります。
陳列量を増やすときは、商品が入るかだけでなく、奥の商品を取り出せるか、下段の表示が見えるか、補充時に別の商品を動かす必要がないかも確認してください。
なお、外寸は什器全体の大きさであり、商品を置ける範囲とは異なります。具体的な寸法や陳列数の考え方は、紙製什器のサイズの決め方で紹介しています。
4.陳列方式は、商品の見せ方と取り出し方から選ぶ
卓上・フロアは「置く場所」の分類です。一方、ひな壇・棚・トレーなどは「商品を並べる方式」の違いです。この2つを分けて考えると、候補を整理しやすくなります。
たとえば、フロアタイプにもひな壇を備えた形状があります。「ひな壇だから卓上」と決めつけず、設置場所と陳列方式を組み合わせて選びましょう。
ひな壇は、前後の商品を段差で見せる
ひな壇は、前後に高さの差をつけて商品を並べる形状です。複数の商品を正面から見比べてもらいたいときに、候補となります。手前の商品で奥のラベルが隠れないか、商品を持ち上げるときに背面ボードへ当たらないかを確認します。
卓上什器 ひな壇3段 W400 D300 H440は、カウンターの上やレジ横での展示販売向けに案内されている商品です。卓上で段差を使って陳列する形状の参考になります。
棚・トレーは、段ごとの商品構成を考える
棚やトレーを使う場合は、シリーズ別・用途別など、各段にどの商品を置くかを先に決めます。トレーの前面部分で商品名が隠れないか、上の段が手の動きを妨げないかも見ておきましょう。
フロアタイプ什器 3段トレータイプ W440 D420 H1465は、床置きで3段のトレーに商品を陳列する形状です。公式仕様では段ごとにトレーの奥行が異なるため、各段を同じ収容数として扱わず、載せる商品に合わせて確認してください。
どちらの形状でも、商品重量や置き方によって必要な確認が変わります。段数や見た目だけで耐荷重を判断せず、使用予定の商品と陳列数を伝えて確認しましょう。

置く場所と並べ方が整理できたら、候補となる形状を商品一覧で確認しましょう。
5.販売方法と売場動線から、使う場面を確かめる
スタッフが説明する売場は、受け渡しの動きを確認する
対面で商品を紹介する場合は、スタッフが取り出し、お客様へ渡し、元の位置へ戻す動作を確認します。カウンター上の卓上什器を使う場合も、什器があることで商品を渡しにくくならないかを見てください。
テスターを置く売場では、販売商品を選ぶ場所とは別に、試すための場所も必要です。化粧品の具体的な配置は、化粧品の卓上紙什器とテスター配置の記事をご覧ください。
お客様が自分で選ぶ売場は、近づく方向を確認する
お客様が通路から近づいて選ぶ場合は、最初に見える面と、商品を取り出す面を確認します。正面から取る形状を、側面しか見えない場所に置くと、商品に気づいても取り出す位置が分かりにくくなることがあります。
フロア什器を売場の中央に置く場合も、すべての方向から商品を取れるとは限りません。周囲からの見え方と、製品が想定している陳列面を合わせて検討してください。
補充するスタッフの動きも確認する
購入するお客様の動線に加えて、スタッフが補充する動線も確認します。後ろに回れない場所であれば、正面から補充できるかが判断材料になります。
候補を絞ったら、実際の設置場所で「近づく・選ぶ・取る・戻す・補充する」の順に動きを確かめると、形状の合う・合わないを整理しやすくなります。

6.迷ったときは、売場の条件を整理して相談する
卓上とフロアのどちらを選ぶか迷ったら、次の順に条件を整理してみましょう。
- 設置できる面を確認する:カウンター上か、床面か、両方が候補か
- 販売方法を決める:スタッフが説明するか、お客様が自分で選ぶか
- 陳列する商品を整理する:種類・個数・寸法・重量をまとめる
- 陳列方式を選ぶ:ひな壇・棚・トレーなどを比較する
- 売場動線を確認する:通行・取り出し・補充を妨げないかを見る
既存のカウンターを活用し、限られた商品を紹介するなら卓上タイプから、床面を使って独立した商品コーナーを作るならフロアタイプから検討すると、候補を絞りやすくなります。
ただし、どちらも条件に合わない場合は、無理に大きさだけで選ぶ必要はありません。紙製什器ドットコムのオーダーメイド商品のページでは、設置場所や商材に合わせた形状・段数・仕切りなどの設計について案内しています。
相談時には、設置場所の写真、使える範囲、商品情報、販売方法、補充方法をまとめておくと、形状を具体的に検討できます。サンプルで確認したい場合は、よくあるご質問に別料金での作成案内がありますので、対象製品や確認内容をお問い合わせください。
売場に合う紙什器を選ぶには、置けることに加え、商品を見つけやすく、取り出しや補充を行えることが大切です。設置場所と使い方を整理しながら、卓上・フロアそれぞれの候補を比較しましょう。

