紙製什器を選ぶとき、「幅はどれくらい必要?」「商品を何個並べられる?」「設置場所に収まる?」と迷うことはありませんか。
紙製什器のサイズは、商品寸法と陳列数から必要なスペースを整理し、設置場所の上限と照らし合わせて決めます。その際に大切なのが、什器全体の大きさである「外寸」と、商品を置ける「有効寸法」を分けて考えることです。
この記事では、商品の測り方から並べ方の計算例、実際の商品仕様を使った寸法の読み方まで、サイズを決める手順を紹介します。
既存商品の形や大きさを確認しながら検討したい方は、卓上タイプとフロアタイプの商品一覧をご覧ください。
1.商品寸法は、実際に陳列する状態で測る
最初に測るのは、什器に載せる商品の幅・奥行き・高さです。容器本体だけではなく、店頭に並ぶ状態の大きさを確認しましょう。
正面を決めて、幅・奥行き・高さを記録する
商品名やパッケージの正面をお客様に向けた状態で、左右の長さを幅、前後の長さを奥行き、底から上端までを高さとして記録します。単位はmmにそろえると、什器の仕様と比較しやすくなります。
- 箱入り商品:外箱の寸法を測る
- 袋入り商品:中身を入れた状態で、膨らみや上部の出っ張りも確認する
- ボトル商品:キャップやポンプなど、最も張り出す部分まで測る
- 吊り下げ商品:袋や台紙の全体寸法に加え、吊り穴の位置も確認する
丸い容器は直径と高さだけでなく、ラベルや付属品の出っ張りも見ておきます。形にばらつきがある袋商品は、複数個を並べた状態も確認してください。
種類が違う商品は、別々に寸法を整理する
同じシリーズでも、容量やセット内容によって大きさが異なることがあります。最も大きい商品だけで判断せず、種類ごとの寸法と必要な陳列数をまとめましょう。
また、商品が収まることと、その重量を支えられることは別の確認です。サイズの相談時には、1個あたりの重量も一緒に伝えてください。

2.陳列数を「横に並べる数」と「前後に置く数」に分ける
「12個載せたい」という条件だけでは、必要な幅と奥行きは決まりません。横に何個見せるか、前後に何個置くかによって、同じ数量でも必要なスペースが変わります。
まずは隙間なしで並べたときの寸法を計算する
同じ箱形の商品を、向きをそろえて平らな面に並べる場合は、次の計算で商品の占有寸法を整理できます。
- 商品の占有幅=商品1個の幅×横に並べる数
- 商品の占有奥行き=商品1個の奥行き×前後に置く数
- その面の陳列数=横に並べる数×前後に置く数
この計算で分かるのは、商品だけが占める寸法です。什器の完成外寸ではありません。商品の間隔や仕切り、側板、前面の立ち上がりなどは、別に考える必要があります。
同じ12個でも、並べ方で必要な形が変わる
例えば、幅50mm・奥行き40mm・高さ150mmの箱形商品を、12個並べる場合を考えてみましょう。以下は説明用に仮定した商品寸法で、実際の掲載商品や製作実績の数値ではありません。
| 並べ方 | 商品の占有幅 | 商品の占有奥行き | 陳列数 |
|---|---|---|---|
| 横4個×前後3個 | 200mm | 120mm | 12個 |
| 横3個×前後4個 | 150mm | 160mm | 12個 |
横に見せる数を減らすと幅は小さくできますが、同じ数量を置くには奥行きが必要になります。商品を見比べやすくしたいのか、限られた幅に収めたいのかによって、並べ方を検討しましょう。
複数段に分ける場合は、段ごとに計算します。商品のサイズや陳列数が異なる段を、一律の寸法で扱わないことが大切です。

3.商品の占有寸法に、取り出す余裕と什器の構造を加える
商品がぴったり収まっても、つかみにくかったり補充しにくかったりすると、使いやすい什器にはなりません。並べるためのスペースに、動作と構造に必要な寸法を加えて考えます。
横幅には、間隔・仕切り・左右の余裕が必要
先ほどの横4個の例では、商品の占有幅は200mmでした。この数字に、商品の間隔や左右の余裕を加えたものが、陳列に必要な幅の出発点になります。仕切りを設ける場合は、その厚みや取り付け方も影響します。
さらに、什器全体の外寸には側板や折り返し部分などが含まれます。紙厚だけを足せば外寸が決まるとは限らないため、必要な内側のスペースを伝え、構造に合わせて設計することが大切です。
余裕の取り方に、すべての商品に共通する数値はありません。指を入れる場所、商品の形、仕切りの有無に合わせて確認しましょう。
奥行きには、前面の表示やサンプルの場所も含める
手前に価格表示やテスター、カラーサンプルを置く場合、そのスペースを商品在庫の置き場所と分けて確保します。背面を支える部材が張り出す構造なら、設置に必要な奥行きも変わります。
商品を斜めに立てる場合は、商品の高さも前後方向の張り出しに影響します。垂直に置く場合と同じ計算だけで決めず、傾きや支え方を含めて確認してください。
高さは、商品・棚の間隔・背面パネルを分けて考える
上下に棚がある什器では、商品の高さに加えて、商品を持ち上げて取り出すための空間が必要です。一方、背面に広告パネルがある卓上什器では、全体の高さと商品の置き位置は一致しません。
「全高を低くしたい」ときも、背面パネルを低くするのか、棚の位置を下げるのかで使い勝手が変わります。どの部分を調整したいのかを分けて相談しましょう。
商品の並べ方は決まっていても、外寸への置き換えに迷う場合は、商品寸法と陳列数を添えてご相談ください。
4.掲載商品の実例で、外寸と有効寸法の違いを確認する
紙製什器ドットコムのオーダーメイド商品のページでは、全体サイズに加えて、形状や用途を確認できます。サイズを見る際は、商品名や仕様に書かれた数値が、どの部分を指すかを確かめましょう。
W230×D180×H280mmは、什器全体のサイズ
実例として、オーダーメイド カウンタータイプ什器 コンタクト・アイケア用 2ブロック斜め+カラーサンプル台 W230 D180 H280を見てみましょう。
この商品の掲載サイズは、幅230mm・奥行き180mm・高さ280mmです。縦長の商品を斜めに立てる左右2ブロックの陳列部と、手前のカラーサンプル台を組み合わせた形状です。
| 寸法 | 掲載値 | 確認すること |
|---|---|---|
| 幅 W | 230mm | 什器全体が設置場所の幅に収まるか |
| 奥行き D | 180mm | 台の前後に収まり、はみ出さないか |
| 高さ H | 280mm | 上の棚や周囲の設備に干渉しないか |

幅を2等分しても、1ブロックの有効幅にはならない
左右2ブロックだからといって、230mmを2で割った115mmを、そのまま各ブロックの有効幅として扱うことはできません。全体の幅には、側面や中央の仕切りなども含まれるためです。
同様に、奥行き180mmのすべてを商品在庫の陳列に使えるわけではありません。手前のサンプル台や、商品を斜めに支える構造もあります。
このページで確認できる全体寸法だけでは、お手元の商品が何個収まるかまでは判断できません。実際の商品寸法・希望する陳列数をもとに、有効寸法を確認してください。オーダーメイドによるサイズ変更は、個別の仕様として相談します。
5.設置場所では、幅・奥行き・高さの上限を測る
商品側から必要な寸法を整理したら、次は売場側の条件と照らし合わせます。台の全体寸法ではなく、ほかの備品を置いた状態で、実際に什器に使える範囲を測りましょう。
卓上什器は、台の端と上部の空間を確認する
カウンターには、決済端末や案内物などが置かれていることもあります。什器を置いた後も、接客や商品の受け渡しに必要な場所が残るかを確認してください。
上に棚がある場合は、什器が収まる高さだけでなく、商品の取り出しや補充に使う空間も必要です。寸法上は入っても、手を入れられない配置にならないようにしましょう。
床置き什器は、人の通り方と補充する位置を見る
フロアタイプでは、商品の張り出しや背面の支持部まで含めた設置範囲を確認します。床に置けるだけでなく、通行やカートの移動、近くの扉の開閉を妨げないことが大切です。
必要な通路や設置条件は店舗・施設ごとに確認してください。什器の周囲をどこから回り込み、どの方向から補充するのかも、サイズを決める材料になります。
展示台を検討する場合は、オーダーメイド展示台のページで形状を確認し、天面に置く商品と設置場所の両方から相談できます。

6.寸法を確定する前に、実物を並べて確認する
計算した寸法と設置場所の条件が合っていても、商品のつかみやすさや補充のしやすさは、実物を使うと分かりやすくなります。
平面の配置確認と、試作品の確認を使い分ける
まずは紙やテープで予定の範囲を示し、その中に商品を並べてみましょう。これは横幅や前後の並び方を考えるための確認です。側板や棚、仕切りがない状態なので、完成した什器の使い勝手や強度まで確認できるわけではありません。
形状が具体化した段階では、白サンプルなどを使った確認について相談します。予定数を入れた状態に加えて、商品を1個取り出した状態や、奥の商品を補充する動作も確かめてください。
サンプルの作成条件や料金は、よくあるご質問を確認し、依頼内容に合わせてお問い合わせください。
収まらないときは、陳列数や並べ方も見直す
必要な外寸が設置場所の上限を超える場合、無理に商品を詰め込まず、横に見せる数、前後の在庫数、段ごとの配分を見直しましょう。補充頻度を調整して、什器に置く在庫数を減らす方法も検討できます。
段を増やす場合は、高さだけでなく、手の届き方や構造・重量条件も変わります。サイズ変更だけで解決できるとは限らないため、優先したい条件を伝えて相談してください。
相談前には、次の情報をまとめておくと、必要な什器寸法を検討しやすくなります。
- 商品ごとの幅・奥行き・高さ・重量
- 横に見せたい数、前後に置きたい数、合計の陳列数
- テスターやサンプル、価格表示の有無
- 設置場所で使える幅・奥行き・高さの上限
- 商品の取り出し方向と補充方法
- 変更できない条件と、調整できる条件
紙製什器のサイズは、商品が入ることに加えて、使う場所に収まり、取り出しやすいことまで確認して決めましょう。商品寸法と設置場所の情報があれば、完成サイズが未定でも相談を進められます。
商品と売場に合う大きさを検討したい方は、分かる範囲の寸法・陳列数をお知らせください。

